都営住宅の掃除当番とは?自治会で決める頻度や範囲とその実情

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都営住宅での暮らでは、一般的な賃貸マンションとは異なり「掃除当番」という仕組みがあります。これは、管理人がいない都営住宅で、住民が交代で共用部分を掃除し、清潔で快適な住環境を保つためのルールです。

今回は、都営住宅に住む人が実際にどのように掃除当番を担当しているのか、日常の様子をご紹介します。

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都営住宅に管理人は?

都営住宅には、一般的なマンションのような「管理人」はいません。そのため、都営住宅の共用部分(例えば、階段や外廊下の電気の管理)は自治会が担当し、ゴミ捨て場などの管理も自治会での話し合いで取り決めたり、自治会長さんの指示のもとで住民が順番に行っているのが一般的です。

また、この共用部分の掃除も「掃除当番制」を導入し、住民全員が交代で担当しています。さらに、月に一度は都営住宅に住む皆で集まり、隣接している公園の大掃除を行うこともあります。

都営住宅の掃除当番のルール

僕が住んでいる都営住宅では、1フロアあたり6部屋の3階建てで、計18世帯が暮らしています。この18世帯が交代で「掃除当番」を担いますが、当番になると1週間(日曜日から土曜日まで)の間、その世帯の方が掃除を行います。

18世帯なので、理論上は18週間に一度、つまり約4か月に一度のペースで掃除当番が回ってくる計算です。ただし、高齢の方や体の不自由な方の世帯は免除されているため、実際には3か月に一度ぐらいののペースで当番が回ってきます。

掃除の範囲は、都営住宅の建物周りや階段の踊り場などが主な場所です。1人で竹ぼうきや大きなちりとりを使って掃除するのはなかなか大変ですが、3か月に一度だけ!都営住宅で快適に暮らすために、基本的には住民主体となって皆で協力して行っています。

掃除免除の高齢者の基準は高めで80歳以上と、僕の住んでいる住宅では決めていますが、80歳になっても掃除当番をやってくれる元気で頼りになるおばあちゃんもいらっしゃいます。

一方で若い世帯なのにちゃんと掃除してくれない世帯があるのも事実…確かに負担ではありますが、ちょっと情けないですね。

都営住宅の掃除当番のその他の役割

掃除当番には、住宅周りの掃除以外にももう一つ重要な仕事があります。

それは、ゴミ置き場の管理です。

都営住宅のゴミ置き場は金網で囲まれ、南京錠で施錠されています。この南京錠の鍵は住民全員が持っていますが、ゴミの不法投棄を防止するため、毎日鍵がしっかり閉まっているかを掃除当番が確認するのもルールになっています。

朝の鍵開けは誰が開けるのかは決まっておらず、朝一番にゴミを出しに来た人が開けています。ゴミ収集車が着た後の午後や夕方、掃除当番が施錠を確認して不法投棄を未然に防ぐようにしています。

また、ゴミの日に合わせずに出されてしまったゴミがあれば注意喚起の貼り紙をしたり、散らかっている場合は掃除をするなどの対応も必要です。

掃除当番としてのこういった仕事は、都営住宅での清潔で快適で円滑な生活を守るために重要な役割を果たしていますので、みんなで交代して行うとともに、日頃から住民全体でも不審者などには目を光らせて注意するようにしています。

掃除当番の実際の頻度と日常の対応

実際に回ってきた1週間の「掃除当番」では、住民の多くが週に2回ほど掃除を行うのが一般的です。取り決めたルールとしては、掃除当番になったら最低でもその1週間の間に1回の掃除をすることになっていますが、僕の家庭もこれに倣い、1週間の間に2回ほど掃除しています。

天候が悪い日が続いたり、やむを得ない事情で掃除が出来なかった場合はどうするか?というと、もう1週間、掃除当番をやることで、次の人に掃除をしていない状態で回さないようにしています。こういったルールにすることで、無理をして掃除をするのではなく、住民全体で上手く回していけるようにしています。

都営住宅の掃除当番は、住民同士が協力し合いながら建物を維持する大切な役割です。週ごとに交代で共用部分を掃除することで、都営住宅の清潔さが保たれ、住み心地の良い環境が続きます。こうした共同生活のルールに参加することで、住民同士のつながりも生まれ、安心して暮らせる場が築かれています。