都営住宅での暮らしには、一般的な賃貸マンションとは大きく違う点があります。そのひとつが「都営住宅にある掃除当番」という仕組みです。
管理会社や常駐の管理人がいるマンションとは異なり、都営住宅では住民自身が共用部分を管理し、清潔な住環境を保っています。(保てていなくて汚い所も現実にはありますが)
僕自身、都営住宅に住み始めた当初は「掃除当番って本当に必要なの?」と思っていました。でも実際に担当してみると、この仕組みがあるからこそ快適で安心な環境が維持されていることに気づかされました。
この記事では、都営住宅の掃除当番の実情やルール、実際にやってみて感じたことを詳しくお伝えします。これから入居を考えている方や、掃除当番が不安な方の参考になればうれしいです。
都営住宅に管理人はいるの?
まず多くの方が疑問に思うのが、「都営住宅に管理人はいるの?」という点です。
結論から言うと、一般的なマンションのように常駐の管理人はいません。
そのため、
- 階段や廊下などの共用部分の管理
- 外灯や電気の確認
- ゴミ置き場の管理
- 敷地内の清掃
これらは自治会が中心となって運営しています。
つまり、都営住宅は「住民みんなで管理する住まい」なんです。
最初は正直、「ちょっと面倒そう…」と思いました。でも実際に暮らしてみると、住民同士が顔見知りになりやすく、防犯面でも安心感があります。
子育て世帯にとっては、この“顔が見える関係”は大きなメリットだと感じています。
都営住宅の掃除当番の基本ルール
僕が住んでいる都営住宅は、1フロア6部屋の3階建てで合計18世帯が暮らしています。都営住宅の中では比較的小さいですね。
この18世帯が順番に「掃除当番」を担当します。
掃除当番の期間
- 1世帯1週間(日曜日〜土曜日)
- 18世帯なので理論上は18週間に1回
- 約4か月に1度のペース
ただし、高齢の方や体の不自由な方など、掃除が難し人は当番が免除されています。
僕の住宅では自治会で「80歳以上」が免除基準にしています。ただ、80歳を過ぎても元気に掃除をしてくれるおばあちゃんもいて、しかもすごく丁寧!こういう人には本当に頭が下がります。
免除世帯があるため、実際の頻度は約3か月に1回ほどで回ってきます。
掃除する場所と内容
都営住宅の掃除当番で気になるのは、実際に何をするのか?どこをどのくらい掃除するのか?ですよね。
主な掃除場所は次の通りです。
- 建物周辺
- 階段
- 踊り場
- 敷地内の自転車置き場
- ゴミ置き場周辺
道具は竹ぼうきや大きなちりとりなどを使います。最近はブロワーを導入しているところもあるみたいですね、ただ購入費用は自治会費からになります。
道具は集会所の脇の物置に保管されているので、ここの鍵が当番の人に回されるという仕組み。
基本的に嫁さんと2人か1人で掃除するので、正直なところラクではありません。特に秋は落ち葉がものすごいです。
でも実際に当番が回ってくるのは3か月に1回ぐらい。そう考えると「まあやるか」という気持ちになりますし、掃除した後は気持ちいいです。一度役員を経験してからは、掃除当番当番の必要性も痛感しました。
若い世帯でも掃除をやらない人はいる?
これは正直な話ですが、若い世帯なのにあまり掃除をしていない家庭があるのも事実です。
共働きで忙しいのは分かります。僕も子育て中なので時間のやりくりは大変です。
でも、みんなで回しているルールだからこそ、少しずつ協力することが大切だと感じます。高齢でもやってくれる人もいる事を考えると、ちょっと情けないですね。
一方で、「やらない人がいるから自分もやらない」という空気にならないのが、今住んでいる住宅の良いところです。
しっかりやる人がいると、自然と全体の雰囲気も保たれるんですよね。
ゴミ置き場の管理も重要な役割
都営住宅の掃除当番は、掃き掃除だけではありません。
もうひとつ大事なのが「ゴミ置き場の管理」です。
僕の住んでいる住宅では、ゴミ置き場は金網で囲まれ、南京錠で施錠されています。
鍵は全世帯が持っています。
掃除当番の役割
- ゴミ収集後に施錠されているか確認
- 不法投棄のチェック
- ルール違反のゴミがあれば注意喚起
- 散乱しているゴミの片付け
朝の鍵開けは「最初に来た人」が開けるルールになっています。
そして収集後の夕方に、掃除当番が施錠を確認します。
施錠しておく。このひと手間があるだけで、不法投棄はかなり防げていると思います。
以前、鍵が閉め忘れられていたことがありました。そのままにしていたら明らかに外部のゴミが増えていました。ゴミって少しでも放置されていると勝手に捨てる人がドンドン増えるんですよね。
「誰かが見る」という仕組みは本当に大事だと実感しました。
実際の掃除頻度はどのくらい?
ルール上は「当番になった1週間のうち最低1回はやる」です。
ただ、僕の家庭では週2回掃除しています。週の真ん中と次の当番の人に回す前。
理由は単純で、1回だと少し物足りないから。それにキレイにして回さないと次の当番の人が大変になってしまうので。でも天候によっては1回になってしまうことも。
特に雨や風が強い週は、落ち葉やゴミが溜まりやすいです。
天候でできなかった場合は?
悪天候などで掃除が1回もできなかった場合は、もう1週間延長します。
「やらないまま次に回す」のはNGというのがルール。
この柔軟なルールがあることで、無理に掃除することなく続けられています。
ガチガチの決まりにしないことも、都営住宅の掃除当番をうまく回すポイントだと思います。
都営住宅の掃除当番から学んだこと
都営住宅に住む前は、
「掃除当番なんて面倒」
「管理会社がやればいいのに」
と思っていました。
でも今は考えが変わりました。
①住民同士のつながりが生まれる
外で掃除をしていると自然と挨拶が増えます。
子どもがいると特に、「いつもありがとう」と声をかけてもらえることも。そうすると子供も誇らしげに嬉しそう。
これは掃除当番が無い普通のマンションではなかなかない経験です。
②防犯意識が高まる
掃除中に見慣れない人がいると自然と気づきます。
住民同士で目を配る環境は安心感につながります。
③「自分たちの家」という意識が強くなる
業者任せではなく、自分たちで守る住まい。
この意識は大きいです。
子どもにも「みんなで使う場所はきれいにする」という姿勢を見せられるのは、良い教育にもなっていると感じています。
都営住宅の掃除当番は大変?それともメリット?
結論から言えば「少し大変だけど、メリットも大きい」です。
3か月に1度、1週間だけ。
その間に数回掃除をする。
それだけで、清潔で安心できる住環境が保たれます。
もしこれを外部委託したら、家賃や共益費に上乗せされる可能性もあります。
そう考えると、合理的な仕組みとも言えます。
これから都営住宅に住む方へ
「 掃除当番」と聞くと、不安に思う方もいるかもしれません。
でも実際にやってみると、
- 頻度はそれほど多くない
- ルールはシンプル
- 無理のない範囲で協力する仕組み
という印象です。
最初は戸惑いますが、慣れてしまえば生活の一部になります。
そして何より、住民同士で支え合う感覚は、思っている以上に心強いものです。
まとめ|都営住宅の掃除当番は“共同生活の要”
都営住宅の掃除当番は、単なる清掃作業ではありません。
- 住環境を守る
- 防犯につながる
- 住民のつながりを生む
- 子どもへの良い教育になる
こうした役割を持っています。
確かにラクではありません。
でも「みんなで回す」という前提があるからこそ成り立つ仕組みです。
都営住宅での暮らしは、支え合いの上に成り立っています。
もしこれから入居を検討しているなら、「掃除当番も含めて都営住宅の生活の魅力」と前向きに捉えてみてください。
実際に暮らしている僕としては、面倒さよりも“安心感”の方が大きいと感じています。


