都営住宅に入居の登録から引っ越しまでのおよそ1ヶ月の間に、掃除をしたりキッチンやトイレにクッションフロアを貼り付けたり。
昭和50年代に建てられた、築年数35年ほどのいわゆる団地。
思っていたよりもとてもキレイな都営住宅だったんですが、より快適に長く暮らすため、嫁さんと共にいろいろと考え、自分達でもできるプチリフォームをしました。
都営住宅は東京都の建物なので、リフォームしたくても色々な規制もあります。
勝手な改造やリフォームをすると、退去の時に多額の修繕費用がかかってしまうという事も…
基本は出る時には現状復帰するんですが、古い決まりの中で作られてる団地はリフォームしたくなる場所も多いんですよね。
その中でも目玉がお風呂場の床。
都営住宅のお風呂場に不満を持つ人は少なくないと思います。
今回はわが家がやった都営住宅のお風呂場の床を、少しでも快適にな場所にする方法です。
もくじ
コンクリートむき出し!都営住宅のお風呂場の床。
まずは入居時のお風呂場の状況です。
ラッキーな事に、バランス釜ではなく、新品っぽい浴槽で給湯タイプのお風呂でした。
この古さの築年数だと、まだまだバランス釜も残っていますよね。
とはいえ、給湯はお風呂場のみで、キッチンや洗面所はお湯が出ませんので瞬間湯沸かし器も取り付け必須です!

浴槽自体はかなりキレイな浴槽が設置されてはいるのですが、
なんとかしたいのはこの床。
コンクリートむき出しなので冷たいし、天井も高く冬はかなり寒そうです。
そして浴槽の下側の床との隙間がおよそ12センチもあり、見た目的にもなんとなく怖い…それと、床から浴槽の縁までの高さ。小さな子供がいるので、この高さもなんとかしたいです。(入り口の段差も。)
すのこで床のかさ上げ!
で、対応策としては、まぁ要するにすのこを使ってお風呂の床のかさ上げをします。
都営住宅では、直接バスマットを置いている人が多いようなんですが、それでは快適からは程遠いですよね?
湿気対策や段差の対策としても、それでは効果がありません。
すのこを使ってお風呂場の床のかさ上げをするメリット
- 水はけが良くなるので入浴後の湿気対策、カビ対策になる。
- 空気の層ができて寒さ対策にもなる。
- 床から浴槽までの高さの調整。
- お風呂場の入り口の段差の解消。
と、すのこの効果はたくさんあるんですよね。
そこで1番良いのは幅や長さなどの大きさ、高さも調整できる浴室専用すのこの「カラリ床」。
水はけが抜群に良く、翌日になってもお風呂場の床が乾かないという悩みを解消してくれるので、お風呂場の湿気対策をして、カビの発生を防ぐ効果のある浴室すのことしては、このカラリ床が1番おすすめ。
少々値段は高くなってしまいますが、生活の快適さや、お風呂場の安全対策として頑張ってみてはいかがでしょうか?
ここからは僕が比較的、値段が安いすのこを使った都営住宅のお風呂場の床対策をご紹介させていただきます。
お風呂の床に置いた2つのすのこ。
単純に思いつくのはすのこを置くことなんですが、すのこと言っても色々あるんですよね。
サイズのバリエーションの多いのが木のすのこ。その中でも、カビにくくて浴室に適しているのは檜のすのこです。
わが家のお風呂場の場合、高さが10センチぐらい必要です。木のすのこの一般的な高さは3〜3.5センチなので、高さ的に、3枚重ねるのか?
これじゃあちょっと掃除などが面倒ですね。
排水口の部分は、すぐに掃除しやすいように、簡単に開けられるようにしたいんです。
で、すのこの種類を色々と調べまくって、サイズも合いそうな物を探しました。
高さがあるすのこ、そして軽いすのこ、防カビ仕様、そんな条件で見つけた2種類のすのこを組み合わせました。
出来上がったのがこんな感じ。
どうですか?なかなかの自信作です。
キレイ、快適、安全と、求めていた形に近いです。
上のすのこを外すとこんな感じ。
上に置いたすのこはめちゃくちゃ軽いすのこなので、こうやって外すのも楽々です。
入浴後は上のすのこを外しておけば床まで乾いてくれます。
下のすのこも軽いので、排水口の部分だけ外せば排水口に貯まった髪の毛などのゴミもすぐに取れますよ。
お風呂場のプチリフォームで買い揃えたすのこ。
プチリフォームという程のことでもないんですが、このお風呂場も軽いDIYですね。自分で工夫して、DO it yourself!です。
下に置いたすのこ。
まず下に置いたすのこは、実は押入れ用のすのこです。
強度がちょっと弱いんですが、上にもすのこを置けば体重が分散されるので問題ありませんし、防カビ仕様のすのこです。
下のすのこに選んだこのすのこは、高さが7センチ程なので、上に3〜3.5センチぐらいのすのこを置けば、
浴槽の下の隙間にほぼピッタリ!
プラスチックノコギリなどで簡単に切れるすのこなので、大きさも自分で調節できます。
3セットの6枚を購入して、カットして床に合うようにしました。
浴室入り口の段差の解消にもちょうど良いです。
上に置いたすのこ。
上に置いたすのこは、軽くて丈夫なすのこ。
実はしっかりしたプラスチックのすのこにしようと思って、ネットで間違えて買っちゃったんですが、これが大正解!
樹脂製のすのこってバスマットみたいにグニャっと柔らかいのかな?と思っていましたが、しっかり強度もあって、驚くほど軽いです。
浴室を乾かすためのもう1つの工夫が扇風機
お風呂場がなかなか乾かない時の対策として、もう一つ重要な換気扇。
これが都営住宅の浴室には付いてないんですよね。
窓も何窓というのでしょうか?斜めに開く小さな窓とジャバラの組み合わせた窓です。
こんな窓では当然、入浴後の湿気は浴室に残って、乾燥からは程遠い状態です。
こんな時はどうしましょう?
換気扇が無いなら扇風機ですね。
脱衣所に扇風機を置いて、入浴後は窓を開けて回しておけば段違いに乾燥します。
最近は空気を回すサーキュレーターもどこでも買えるようになりましたね。
ちなみに扇風機とサーキュレーター、似ているようで役割は全然違うんですね。
乾燥させるのが目的ならサーキュレーターを選ぶべきですが、ここでのおすすめは「カラリエ」
高温な温風を組み合わせたスパイラル気流、首振り機能でワイドな風、そしてコンパクト。
お風呂場に限らず、鉄筋コンクリートで湿気の多い団地の色んな場所で活躍してくれますよ。
洋服の部屋干しの生乾き、嫌な臭いを防止するための乾燥機ですが、移動も楽々でお風呂場や押入れの湿気対策にも威力を発揮します!
もう一つのアイデアとしての扇風機の場合には、壁掛けタイプが良いでしょう。
わが家の場合は脱衣所で洗濯機置き場にもなってるスペースに、何かを取り付けるための木枠があったので、ここに壁掛けタイプの扇風機を設置できます。
壁掛けタイプなら場所も取りませんし、いちいち移動させる手間もありません。
脱衣所から浴室に向けて風を送ってやれば、湿気対策、カビ対策にもなります。
仕上げはカビ防止剤。
我ながら大満足の出来栄えで、子供も快適に、そして安全に入浴していますが、やっぱり気になるお風呂場のカビ。
仕上げにカビ防止剤を使用しておきます。
バルサンみたいな煙を充満させるヤツと、スプレーの防カビ剤をダブルで使用することで、カビの発生をかなり抑えられます。
効果が続く期間は2ヶ月ほどなので、2ヶ月に1度、一年に6回やっておくと良いと思います。
これで快適、安全、防カビ!お風呂場にありがちな問題をほぼ完璧にクリアです。
まとめ
いかがでしょうかね?一般的な賃貸住宅ではあまりお風呂の床の悩みはないかもしれませんが、都営住宅ではちょっと特殊な構造になっている物件も多く、工夫が必要なこともあります。同じようなお悩みの方のお役に立てればと思います。